中秋の名月には何故団子をお供えし地域によって風習があるのでしょう。
2021/07/12
中秋の名月と言って15夜のお月さんと言っても よぅわからないという方が多いのではないでしょうか。
実際、私はよくわかっていません。
ただし、秋になりますと夜空がきれいでお月さんも良く見えます。
中秋の名月
中秋の名月とは旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事です。
この日の月は「中秋の名月」、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。
元の意味は、最近の研究によると、中国各地では月見の日にサトイモを食べることから、もともとはサトイモの収穫祭であったという説が有力となっています。
日本では8月15日だけでなく9月13日にも月見をする風習があり、こちらは「十三夜」、「後の月」、「栗名月」とも呼ばれています。
諸橋轍次著『大漢和辞典』を見てみましょう。
以下、引用します
【中秋】
(1)秋を三分したなかの秋。仲秋。
(2)秋のまんなか。陰暦八月十五日。
【仲秋】 秋三箇月の中の月。
即ち陰暦八月。
中商。なかのあき。
八月十五日を指す中秋は、これとは別の語。
このようになっています。
必ずしも15日が満月ではないそうです。
お月見団子
お月見に団子を何故備えるのかわかりません。
お団子だけでなく、お餅(中国では月餅)、ススキ、サトイモなどをお供えして月を眺めます。
お団子には2種類あります。
(1)白くて丸い団子・・・おそらく月を象ったものだとおもいます。
(2)白い里芋型の団子の上に茶色の餡を帯状にのせたもの があります。
月見の風習
月見の風習としては、地域によって違いがあります。
5.月見の風習いろいろ 最近は月見といっても、お店で買ったススキと月見団子をお供えするだけの家庭が多い様です。
以前は、各地で様々な行事が行なわれていました。
各地に風習!
1) 十五夜のお供え物として全国的に見られるのが、サトイモ等の芋類。
2) ススキも全国でお供えされています。供えたススキを家の軒に吊るしておくと一年間病気をしない、という言い伝えが全国に分布しています。
3) 南九州や沖縄などでは、十五夜に綱引きをする風習があります。
4) 「お月見どろぼう」という風習が全国にあります。
家々では軒先や玄関に月見団子を縁側にお供えし、それを子どもたちが盗み食いするのです。
各家庭ではあらかじめ玄関先などにお団子を置いておくわけです。
団子は多く盗まれた方が縁起がよいとされました。
5) お供えする月見団子の個数は、その年の旧暦の月数というのが一般的で、平年は12個、閏月のある年は13個お供えします。
まとめ
人間も今は月に行く時代になり、ウサギさんがお月さんに住んでいるというような神話はありませんが、それでもお月さんはきれいなものです。
いまの子供は、 「うさぎ うさぎ なに見て 跳ねる 十五夜お月さま 見て跳ねる」という歌を知っているのでしょうか。
もしかしたら、お母さんの立場になる方も知らないかもしれませんね。
日本の風習はほとんどが農作物の豊作のお祝いから来ています。 このことを知っておくだけでも食べ物に対する意識が変わります。